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御室

総本山仁和寺

総本山仁和寺 vol18 グラビア

江戸期の特徴表す五重塔が桜と見事な共演

寺の始まりは、光孝天皇の勅願により仁和2年(886)に建立された西山御願寺。志半ばで世を去った光孝天皇の遺志を引き継ぎ、その子・宇多天皇が仁和4年(888)に寺を完成させた。当時の年号「仁和」にならって、仁和寺の名がついたという。

寛平9年(897)に退位した宇多天皇は、その後出家し、仁和寺第1世の宇多法皇に。寺に「御室」という僧坊を立てて移住したことから、「御室御所」とよばれた。その後、皇室出身者が代々住職を務め、門跡寺院として最高の格式を保ったものの、応仁の乱で寺の大半を焼失。徳川幕府3代将軍家光が寺の再興申し入れを承諾したのは約160年後で、御所から紫宸殿(現 金堂)や清涼殿(現 御影堂)などが下賜された。慶応3年(1867)には、皇室出身者が住職となる歴史に幕を閉じ、昭和に入ると真言宗御室派の総本山に。1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された。

京都三大門の一つである二王門をくぐって境内に入れば、国宝の金堂や重要文化財の御影堂など、雅な建築物が点在。白書院・黒書院と御殿回廊でつながれた宸殿の南北には、趣の異なる2つの庭園が広がり、宸殿とともに往時の雰囲気を漂わせる。五重の塔を借景とする北庭の眺めは、なんとも風雅だ。

総本山仁和寺 vol18 グラビア

総本山仁和寺 そうほんざんにんなじ

そうほんざんにんなじ

総本山仁和寺

075-461-1155

075-461-1155

京都市右京区御室大内33

市バス停御室仁和寺からすぐ

9:00~17:00(12~2月は~16:30)※受付は閉門30分前まで
御殿800円(境内無料)、高校生以下拝観無料
駐車場100台(1回500円)

休み : 無休

公式HP : https://ninnaji.jp/