熊本観光コンシェルジュ

熊本市

八雲とセツと熊本 - 八雲が愛した風景を訪ねて

熊本県観光連盟 vol.8

熊本で紡がれた物語~八雲の足跡をめぐる~

八雲とは:出会いと熊本への旅立ち

小泉八雲(Lafcadio Hearn/ラフカディオ・ハーン)は、明治時代に来日した作家・翻訳者・民俗学者。熊本には明治24年(1891年)に赴任し、約3年間過ごしました。熊本時代には英文教師として教壇に立ちつつ、日本の伝統・風俗・伝承に惹かれ、『知られぬ日本の面影』『東の国から』などを著す拠点となりました。熊本での暮らしが八雲の著作や思想に与えた影響は大きく、彼の名を巡るゆかりの地が今も市内外に残っています。

八雲ゆかりスポットを巡るモデル散策コース

小泉八雲熊本旧居

明治24年(1891)11月、熊本大学の前身である第五高等中学校(明治27年(1894)第五高等学校と改称)の英語教師として島根の松江中学校から赴任し、明治27年10月までの3年間を熊本で暮らしました。熊本に来て最初に住んだ家が当時手取本町34番地にあったこの家であり、この家を借りるにあたって、ハーンは特に注文して神棚を設けました。毎朝神棚に拍手(かしわで)を打って礼拝し、人力車で学校に通っていたハーンは日本の心を深く愛していました。

住所: 熊本市中央区安政町2-6
営業時間: 9:30~16:30
定休日: 月曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
料金: 大人・高校生 200円、小・中学生 100円、未就学児 無料
アクセス: 市電「通町筋」下車、徒歩約5分

五高記念館

八雲が教鞭を取った母校の前身。赤門や復元教室、当時の校舎の様子を再現。熊本時代の教師生活を知る手掛かりに。

住所: 熊本市中央区黒髪2-40-1(熊本大学キャンパス内)

営業時間: 10:00~16:00 ※但し、入館は15:30まで
定休日: 火曜、年末年始
アクセス: バス「熊本大学前」下車すぐ

小峯墓地・鼻かけ地蔵

熊本大学裏の立田山の麓。八雲はこの地蔵尊を『石仏』の舞台として好み、散歩や思索の場として訪れていたそうです。

住所: 熊本市中央区黒髪4丁目

アクセス: バス「立田自然公園入口」又は「熊本大学前」下車、徒歩15分

長六橋

西南戦争の逸話をもとに、八雲が「橋の上」の物語の舞台としたとされる橋。歴史と文学が交錯する場所。

住所: 熊本市中央区

浦島屋(三角港・宇城市)

八雲の紀行文『夏の日の夢』の記述とも重なる場所。海沿いの景色、港町の風情を感じられます。

住所: 宇城市三角町三角浦

豆知識コーナー

熊本文学・歴史観

八雲をはじめ熊本ゆかりの文学者の資料も展示されています。

住所: 熊本市中央区出水2-5-1
営業時間: 9:30~17:15
定休日: 火曜(火曜が祝日の時は開館し、その翌日が休館) 、毎月最終金曜、年末年始(12/28日~1/3)、 特別整理期間
料金:入館無料
アクセス: 市電「市立体育館前」下車、徒歩約5分



八雲通り

第二旧居跡は残っていませんが、「八雲通り」という名称として記憶されています。

住所: 熊本市中央区坪井1丁目


八雲とセツと熊本 - 八雲が愛した風景を訪ねて