太宰府天満宮

美しい朱塗りが鮮やかで撮影スポットとしても人気の楼門。幾度かの焼失と再建を繰り返し、現在の楼門は大正3（1914）年に再建されたもの。楼門とは2階建ての門のことで、太鼓橋側から見ると屋根が2層、御本殿側から見ると1層という珍しい形をしている。この手の込んだ設計は、近代神社建築の重鎮である安藤時蔵によるもの。

行ってみよう！ 太宰府天満宮

• 由緒

  太宰府天満宮は、平安時代前期に学者、詩人、外交官、政治家として活躍した菅原道真公（西暦845～903）の御墓所の上に創建された神社。
  「学問・文化芸術・厄除けの神様」として親しまれる天神さまの聖地として、また全国1万社の天満宮の総本宮として大切に守り伝えられ、国内外から多くの参拝者が訪れている。

• 3年間限定の特別な仮殿

  太宰府天満宮では道真公に御縁の深い“25”という数字にちなみ、25年ごとに「式年大祭」を斎行してきた。道真公が薨去（こうきょ）なされて1125年という大きな節目を令和9（2027）年に迎えるにあたり、重要文化財「御本殿」は124年ぶりの大改修が行われており、改修期間中は御本殿前に設けられた３年間限定の特別な「仮殿」で参拝できる。この仮殿は、道真公を慕い京より一夜にして梅が飛んできたという飛梅伝説に着想を得て、豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇まいを作り上げることをコンセプトに、日本を代表する建築家・藤本壮介氏によって設計された。
• 

• 『毎月25日は天神さまの日』

  道真公の御誕生日、御命日にあたる25日は「天神さまの日」として毎月25日に月次祭（つきなみさい）を行っている。参道では25日限定のよもぎの梅ヶ枝餅が出る
• 

  太鼓橋

  心字池にかかる「反り橋」-「平橋」-「反り橋」を総称して「太鼓橋」という。それぞれが過去-現在-未来をあらわしており、橋を渡ることで心身ともに清められる。
• 

  御神牛

  道真公が丑年の生まれであることや、御本殿創建の聖地が牛との縁により定められたことなどにちなみ、境内には11体もの御神牛の像が奉納されている。知恵を授かるという信仰がある。

• 豊かな自然を楽しもう！

  太宰府天満宮境内にある花々などの自然は季節ごとに様々な表情を見せる。いつ訪れても旬の風景を楽しむことが出来るので、境内にある自然を探してみよう。

• 自然カレンダー

  梅（1月下旬～3月上旬）、樟若葉（4月～5月）、紫陽花、花菖蒲（5月下旬～6月）
• 
• 

  花菖蒲

  菖蒲池で見事な花を咲かせる花菖蒲は毎年6月が見ごろで、約55種3万本もの華麗な花が美しい姿を見せる。その時期には夜間に照明もともされ、風情ある花々が幻想的に浮かび上がる。
• 

  大樟

  境内西側で天高く枝を広げる巨木の大樟。国指定の天然記念物でもある。初夏には樟若葉が芽吹き、新緑の美しい季節となる。太宰府近郊が樟の自生林の北限とされ、境内には大小100本あまりの樟がそびえ立ち、国指定天然記念物を含む51本が「天神の杜」として福岡県指定の天然記念物に登録されている。
• 

  飛梅

  御神木「飛梅」は、道真公を慕って都から一夜にして飛んできたと伝えられる。境内には約200種、約6000本の白梅・紅梅があり、1月下旬から3月上旬にかけてが見ごろ。
• 

  おみくじ

  季節ごとに色が変わるおみくじは、1年間でなんと11色。日本の伝統と先端技術を融合させた「日本らしさ」を持つ新しい日本の様式への試みとして「新日本様式」100選にも選ばれた。

• 「境内美術館」で、アート散策を楽しもう!

  学問・文化・芸術の神様である道真公を祀る太宰府天満宮の境内では、さまざまなアートを見て、楽しみ、学ぶことができる。公開の詳細については、境内美術館サイトの「おしらせ」で確認を。
  ※神社の行事などにより展示の休止あり
• 
  ©Ryan Gander, 2011 Courtesy of TARO NASU Photo by Yasushi Ichikawa
  Really shiny stuff that doesn't mean anything
  本当にキラキラするけれど
  何の意味もないもの
  ライアン・ガンダー（Ryan Gander）
  -平成23年（2011）-
• 
  ©Lawrence Weiner, 2020 Courtesy of TARO NASU Photo by Taro Misako
  THE CENTER OF A CENTER
  ひとつの中心のその中心
  ローレンス・ウィナー（Lawrence Weiner）
  -令和2年（2020）-
• 

  朝拝神事

  毎朝8時30分より、神職が仮殿に参集して「大祓詞」を参拝者と共に奏上し、お祓いを受け心身を清める朝拝神事を執り行っている。朝拝は仮殿前で誰でも参列できるので、朝の清らかな空気の中で一緒にお祓いを受け、健やかな一日を過ごそう。
  ※神事の都合により朝拝を行わない日もある

• 公式HP