大阪観光コンシェルジュvol8
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O RESTAURANTS IN OSAKAG-TSU5 5 M59OSAKA MEMO関東と関西の食文化の違いが大きく表れているのは、なんといっても「だし」。一般的に関東にはかつおだし、関西には昆布だしが浸透しており、この「昆布」が関東・関西の違いを生んだと言っても過言ではない。関西に根付く昆布は、古くは朝廷への献上品として利用されるなど、いわゆる高級食材の一つだった。江戸時代になると、北海道の海産物が大阪や江戸に届くようになるが、当時、北海道からの航海は日本海を回る西ルートが主要だったため、昆布の大半はまず大阪に集まる、という流通の形ができあがったという。その後、新たな航路が開拓されるも、質の良い昆布はほとんど大阪に届けられたため、江戸では昆布やだしの文化があまり広まらなかったそう。さらに、関西の水が昆布のうまみ成分を引き出しやすい軟水だったことも、昆布だし文化が広まった要因の一つともいわれる。 日本が誇る食いだおれの町「大阪」には、多彩なグルメがずらり。 街を歩けば目移り必至の魅力的な店があっちにもこっちにも…! ゆったり贅沢な懐石から、気軽さがうれしい居酒屋やラーメンまで、 気分で選べる5軒をご紹介。 流通ルートが生んだ!?関西の昆布だし 大阪

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