京都観光コンシェルジュ vol.18
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MUST-EXPERIENCE IN KYOTO33207KYOTO MEMO京都の街を歩いていると、道路に迫り出すように置かれた大きな石を見かけることがある。「いけず石」と呼ばれるこの石は、曲がり角に設置されていることが多く、車両や歩行者のスーツケースによって建物が傷つくのを防ぐためのもの。「いけず」とは「意地悪」という意味の方言で、道を通る側からすると通りづらく「いけず(意地悪)な石」というわけだ。京都は碁盤の目に沿ってぎっしりと建物が並び、細い路地や一方通行も多く、車では通りにくいこともしばしば。あくまでも敷地内に置かれた石であり、万が一接触しても建物の損傷によるもめごとや大きなリスクを避けるための石なので、「いけず」と呼ばれる石が少々不憫な気もする。「気を付けて通っておくれやす」という親切心から生まれた「いけず石」。お互いに傷つかないよう、安全な通行を心がけよう。 京都には、桜や歴史的な名所を巡るほかにも、魅力的な体験が盛りだくさん。京都らしい体験や 少しユニークな体験に挑戦して、新たな旅の楽しみ方を発掘してみて! 京都人の親切心の表れ!?道端の「いけず石」 京都

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