11街場の寿司は、予約が取れない店より、楽しい寿司屋がいいのだ。特に京都は。バッキー井上ハリー中西 裏寺には酒呑みのココロを揺さぶる名店が昔からたくさんあり、私はほぼ毎日というローテーションで裏寺界隈の店で日々飲んでいる。と言っても毎日ベロベロになりながら飲んではいない。魅力がある店が集まっているから顔を出したいなと思ったりしている間に何軒も行くことになってしまうだけだ。 裏寺のランドマークの「しのぶ会館」だけでも1階の「居酒屋たつみ」、2階の「餃子の泰三」、バー「パウダールーム」、スナック「ピヨコの部屋」、アネックスにある食堂のような居酒屋のような「百練」。その北隣には「焼肉お富」、居酒屋「三木半」。会館の西側には柳小路があり、この中にも蕎麦「まつもと」や「タカ」や焼鳥「おこし」など人気店がひしめいている。 もう少し西にいけば「花遊小路」もありバー「ノーザンライツ」や鰻の「江戸川」などの名店がある。そしてそんな酒と脂とダシの匂いが漂う街だが、京都発のテキスタイルブランドで日本だけではなく海外でも人気のある「SOU・SOU」がこの裏寺だけで10軒以上店舗があるので裏寺に微妙に洒落た雰囲気が重なって実に不思議でおもしろい界隈になっている。 そして裏寺を象徴するセンターには「とみ寿司」がある。いきなりだが私はこの寿司屋が好きだと思える人にシンパシーを感じる。くわしくはここで書か京都市中京区新京極四条上ル578-5京都の漬物屋店主で酒場ライター。今宵も会いたい人に会うために、あっちこっちハシゴの旅。最近は心を込めて絵を描く日々。裏寺を中心に100VACKEY流通中。ないが酒を呑むところ、メシを食うところはええ加減がいいのだ。決して「とみ寿司」を悪く言っているのではない。椎名誠さんを京都のいろんな寿司屋に連れていって一番気に入られるのはたぶんこの店だと思う。あ、「東寿し」かもしれないけどこの記事は「とみ寿司」なので突っ走ろう。 みなさん「ドウビンの悲劇」を知っていますか。知らないと思います。私が言い始めたからです。ドウビンというのはタコの頭のことです。タコの頭の部分を小さめに切ってもらってアテにすると美味しいんです。しかしドウビンはタコの足よりもかなり安いんです。寿司のにぎりで言うとタコは一貫200円なのにドウビンは一貫50円。悲劇です。イカはゲソの方が安い。漢字も下足と表記している店もある。 そしてこの店には「のぶさん」がカウンターの向こうにいてくれてアテをやってくれたり握ってくれたり話してくれたりする。美味しさや鮨の見事さが好きな人には別の意見を言われると思うが、「あ、この瞬間こそがシアワセなのかも」と時々思わせてくれる街場の寿司屋がやっぱり私は貴重だと感じている。おそらく今日も5時開店時間に行くと思う。それでいい。日本を食べまわる写真家。室外機で京都の景観を乱さないように…と、毎年命がけでエコな夏を過ごす。スイカで厳しい夏を乗りきったら、秋は柿が楽しみ。バッキー&ハリーの〈とみ寿司〉地団駄はツイストで
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